令和4年度 第1問 空欄B 解説
問題文
▼ 空欄 B に入る語句を選んでください。 〔問 1〕 次の文中の の部分を選択肢の中の最も適切な語句で埋め、完全 な文章とせよ。 1 労働基準法第20条により、いわゆる解雇予告手当を支払うことなく 9月30日の終了をもって労働者を解雇しようとする使用者は、その解雇 の予告は、少なくとも A までに行わなければならない。 2 最高裁判所は、全国的規模の会社の神戸営業所勤務の大学卒営業担当従 業員に対する名古屋営業所への転勤命令が権利の濫用に当たるということ ができるか否かが問題となった事件において、次のように判示した。 「使用者は業務上の必要に応じ、その裁量により労働者の勤務場所を決 定することができるものというべきであるが、転勤、特に転居を伴う転勤 は、一般に、労働者の生活関係に少なからぬ影響を与えずにはおかないか ら、使用者の転勤命令権は無制約に行使することができるものではなく、 これを濫用することの許されないことはいうまでもないところ、当該転勤 命令につき業務上の必要性が存しない場合又は業務上の必要性が存する場 合であつても、当該転勤命令が B なされたものであるとき若しく は労働者に対し通常 C とき等、特段の事情の存する場合でない限 りは、当該転勤命令は権利の濫用になるものではないというべきである。 右の業務上の必要性についても、当該転勤先への異動が余人をもつては容 易に替え難いといつた高度の必要性に限定することは相当でなく、労働力 の適正配置、業務の能率増進、労働者の能力開発、勤務意欲の高揚、業務 運営の円滑化など企業の合理的運営に寄与する点が認められる限りは、業 務上の必要性の存在を肯定すべきである。」 3 労働安全衛生法第59条において、事業者は、労働者を雇い入れたとき は、当該労働者に対し、厚生労働省令で定めるところにより、その従事す る業務に関する安全又は衛生のための教育を行わなければならないが、こ の教育は、 D についても行わなければならないとされている。 4 労働安全衛生法第3条において、「事業者は、単にこの法律で定める労 働災害の防止のための最低基準を守るだけでなく、 E と労働条件 の改善を通じて職場における労働者の安全と健康を確保するようにしなけ ればならない。また、事業者は、国が実施する労働災害の防止に関する施 策に協力するようにしなければならない。」と規定されている。 (出典)第54回(令和4年度)社会保険労務士試験 選択式 問1/全国社会保険労務士会連合会試験センター
解説
東亜ペイント事件の判示です。転勤命令が権利の濫用になる場面の一つとして「他の不当な動機・目的をもつてなされたもの」が挙げられています。 業務上の必要性があっても、本当の狙いが別のところにあるなら濫用になる、という筋です。 ▶ テキスト: 労働基準法「労働契約の締結と終了」
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