社労士になる子ちゃん
学習ガイド

テキスト・参考書の選び方

書店の資格コーナーに立つと、社労士のテキストだけで棚が埋まっています。 どれも良さそうに見えて決められないのは、選ぶ基準がまだ手元にないからです。 揃えるものを4種類に分け、それぞれの選び方と買うタイミングを整理します。

揃えるものは4種類。ただし同時には買わない

社労士の教材は、役割で分けると4種類しかありません。 最初に全部を買い揃えようとすると出費がかさむうえ、 法改正と白書は春まで内容が固まらないため買い直しになります。 買う順番まで決めておくと無駄が出ません。

基本テキスト

買う時期:学習開始時

10科目のインプットの軸。ここを最初に決める

過去問集

買う時期:学習開始時

テキストと同時。読んだ節をその日のうちに問題で確認する

選択式対策

買う時期:年明け〜春

択一の力がついてから。早すぎると空欄が埋まらず消化不良になる

法改正・白書対策

買う時期:春以降

4月中旬時点の法令が対象なので、それ以前の資料では反映が足りない

年内は上2つだけで十分です。逆に、この2つを春まで買わずにいると 10科目を回す時間が足りなくなります。着手の順序については勉強法・学習計画で解説しています。

基本テキストを選ぶ5つの基準

出版社ごとの優劣を比べるより、次の5点を書店で実際に確認するほうが確実です。 どれも中身を開けば数分で判断できます。

1

分冊できるか

全10科目を1冊にまとめたテキストは持ち歩けません。科目ごとに切り離せるものを選ぶと、通勤中でも「今日は労災だけ」と絞って進められます。

2

何年度版か

社労士試験は毎年4月中旬時点で施行されている法令が出題対象です。必ず受験する年度の版を買ってください。ここだけは節約しないことをおすすめします。

3

横断整理があるか

社労士でいちばん混乱するのは、健保と厚年、労災と健保のように「似ているが違う」制度の対比です。巻末や別冊に横断整理表が付いているかどうかで、直前期の効率がはっきり変わります。

4

数値要件が拾いやすいか

本文に数字が埋もれているタイプより、表や色分けで数値要件が独立しているタイプのほうが復習しやすいです。書店で「時効」「支給期間」「保険料率」のページを開いて見比べてみてください。

5

過去問へのつながりがあるか

節の終わりに関連する過去問の出題年度が書いてあるテキストは、インプットからアウトプットへの往復が速くなります。過去問集と同じ出版社で揃えると、この対応がとれていることが多いです。

過去問集は「論点別 → 年度別」で乗り換える

過去問集には論点別と年度別の2つの並べ方があります。 どちらが良いかではなく、学習段階によって役割が違うと考えてください。

論点別(年内)

テキストの節と対応しているので、読んだ直後に解けます。 同じ論点が複数年で問われていることも見えるため、 どこが頻出かが自然に分かります。

年度別(直前期)

本試験は7科目×10問=70点/210分という長丁場です。 時間配分と集中力の落ち方は通しで解かないと分かりません。 春以降は年度別に切り替えてください。

当サイトの過去問解説は科目からも年度からも辿れます。問題文は公表資料から引用して出所を明記し、 解説は当サイトで作成したものです。 手持ちの過去問集で分からなかった肢の確認にも使えます。

やりがちな買い方の失敗

複数社のテキストを併用する

同じ内容を別の言い回しで読むことになり、記憶が分散します。1冊に書き込みを集約したほうが直前期に効きます。

昨年度版を安く買う

年金額・保険料率・上限額が毎年動きます。覚えた数字がそのまま失点につながるため、社労士では特に危険です。

最初に法改正・白書対策まで買い揃える

出題対象は4月中旬時点で施行されている法令です。冬に出た資料では改正が反映しきれていません。

テキストだけ買って過去問を後回しにする

社労士は「読んで分かる」と「解ける」の差が大きい試験です。1科目終えるごとに問題へ落としてください。

買う前に、まず読んで試せます

社労士になる子ちゃんのWebテキストは全10科目を会員登録なしで公開しています。 「この説明の粒度で理解できそうか」を確かめてから書店に行くと、選ぶ基準がはっきりします。 用語集と過去問解説も同じく無料です。

よくある質問

テキストは何冊必要ですか?+
基本テキスト・過去問集・選択式対策・法改正/白書対策の4種類が基本です。ただし全部を最初に買う必要はありません。年内は基本テキストと過去問集の2種類で足り、選択式対策と法改正・白書対策は春以降に買い足すほうが効率的です。法改正の内容が固まらないうちに買っても、結局買い直しになります。
基本テキストは分冊タイプと合本タイプのどちらがいいですか?+
独学なら分冊タイプをおすすめします。社労士のテキストは全科目でかなりの厚みになるため、合本だと持ち歩けず、学習場所が家に限定されがちです。分冊なら今やっている科目だけを鞄に入れられます。また科目ごとの進み具合が目に見えるので、10科目のうちどこが手薄かを把握しやすいという利点もあります。
複数の出版社のテキストを併用したほうがいいですか?+
おすすめしません。社労士試験で問われるのは条文と数値要件の正確さなので、同じことを違う言い回しで2回読むより、1冊を繰り返したほうが定着します。併用すると「どちらに書いてあったか」が思い出せなくなり、探す時間だけが増えます。1冊を決めたら、書き込みも付箋もそこに集約してください。
昨年度版のテキストを使い回してもいいですか?+
避けてください。社労士試験は毎年4月中旬時点で施行されている法令が出題対象で、年金額・保険料率・各種上限額が毎年動きます。昨年度版だと数値要件が古いままなので、覚えた数字がそのまま失点につながります。中古で安く買えたとしても、社労士に限っては割に合いません。
過去問集は年度別と論点別のどちらを選ぶべきですか?+
学習の段階で使い分けます。インプット中の年内は、科目・論点ごとに並んだ論点別が向いています。テキストで読んだ節をその場で問題に落とせるからです。直前期は年度別に切り替えてください。本試験は長丁場なので、時間配分と集中力の落ち方は通しで解いてみないと分かりません。
市販テキストと通信講座のテキスト、どちらが良いですか?+
内容の網羅性という点では大きな差はありません。差が出るのは法改正の反映と、選択式で狙われる論点の絞り込みです。市販テキストは春の改正情報を別冊や正誤表で補う形になるため、自分で追う手間がかかります。その手間を惜しまないなら市販で十分です。判断材料は「独学 vs 通信講座・予備校」で整理しています。
社労士になる子ちゃん編集部

この記事を書いた人

社労士になる子ちゃん編集部

社会保険労務士試験の学習サイト「なる子ちゃん」を運営する編集チーム。10科目のWebテキスト・過去問解説・用語集など、受験生が独学で合格するためのコンテンツを制作しています。

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