厚生年金保険法令和3年度第7問
令和3年度 第7問 解説
問題文
▼ 次の問いに答えてください。 〔問 7〕 厚生年金保険法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 (出典)第53回(令和3年度)社会保険労務士試験 択一式 厚生年金保険法 問7/全国社会保険労務士会連合会試験センター
A3歳に満たない子を養育している被保険者又は被保険者であった者が、当該子を養育することとなった日の属する月から当該子が3歳に達するに至った日の翌日の属する月の前月までの各月において、年金額の計算に使用する平均標準報酬月額の特例の取扱いがあるが、当該特例は、当該特例の申出が行われた日の属する月前の月にあっては、当該特例の申出が行われた日の属する月の前月までの3年間のうちにあるものに限られている。
B在職中の老齢厚生年金の支給停止の際に用いる総報酬月額相当額とは、被保険者である日の属する月において、その者の標準報酬月額とその月以前の1年間の標準賞与額の総額を12で除して得た額とを合算して得た額のことをいい、また基本月額とは、老齢厚生年金の額(その者に加給年金額が加算されていればそれを加算した額)を12で除して得た額のことをいう。
C実施機関は、被保険者が賞与を受けた月において、その月に当該被保険者が受けた賞与額に基づき、これに千円未満の端数を生じたときはこれを切り捨てて、その月における標準賞与額を決定する。この場合において、当該標準賞与額が1つの適用事業所において年間の累計額が150万円(厚生年金保険法第20条第2項の規定による標準報酬月額の等級区分の改定が行われたときは、政令で定める額とする。以下本問において同じ。)を超えるときは、これを150万円とする。
D第1号厚生年金被保険者が同時に第2号厚生年金被保険者の資格を有するに至ったときは、その日に、当該第1号厚生年金被保険者の資格を喪失する。正解
E2以上の種別の被保険者であった期間を有する老齢厚生年金の受給権者が死亡した場合における遺族厚生年金(中高齢の寡婦加算額が加算されるものとする。)は、各号の厚生年金被保険者期間に係る被保険者期間ごとに支給するものとし、そのそれぞれの額は、死亡した者に係る2以上の被保険者の種別に係る被保険者であった期間を合算し、1の期間に係る被保険者期間のみを有するものとみなして遺族厚生年金の額の計算に関する規定により計算した額に中高齢の寡婦加算額を加算し、それぞれ1の期間に係る被保険者期間を計算の基礎として計算した額に応じて按分した額とする。
解説
正答はD。第1号厚生年金被保険者が同時に第2号厚生年金被保険者の資格を有するに至ったときは、その日に第1号の資格を喪失します。 Aは誤り。養育期間の従前標準報酬月額のみなし措置は、申出日の属する月の前月までの「2年間」にある月に限られます。3年間ではありません。 Bは誤り。基本月額は、加給年金額を「除いた」老齢厚生年金の額を12で除して得た額です。 Cは誤り。厚生年金の標準賞与額の上限は「その月に受けた賞与額について150万円」で、月単位です。設問の「1つの適用事業所において年間の累計額が150万円」という枠組みが誤りで、同一月に2以上の事業所から受けたときは合算して150万円を上限とします(年度累計573万円は健康保険の上限です)。 Eは誤り。2以上の種別の期間がある場合の中高齢の寡婦加算は按分せず、被保険者期間が最も長い期間に係る遺族厚生年金に加算します。 ▶ テキスト: 厚生年金保険法「標準賞与額」「在職老齢年金と雇用保険との調整」「2以上の種別の特例と給付制限」
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