令和5年度 第4問 解説
問題文
▼ 次の問いに答えてください。 〔問 4〕 厚生年金保険法に関する次のアからオの記述のうち、正しいものはいくつあるか。 ア 被保険者期間を計算する場合には、月によるものとし、被保険者の資格を取得した月からその資格を喪失した月の前月までをこれに算入する。 イ 厚生年金保険の適用事業所で使用される70歳以上の者であっても、厚生年金保険法第12条各号に規定する適用除外に該当する者は、在職老齢年金の仕組みによる老齢厚生年金の支給停止の対象とはならない。 ウ 被保険者が同時に2以上の事業所に使用される場合における各事業主の負担すべき標準賞与額に係る保険料の額は、各事業所についてその月に各事業主が支払った賞与額をその月に当該被保険者が受けた賞与額で除して得た数を当該被保険者の保険料の額に乗じて得た額とされている。 エ 中高齢寡婦加算が加算された遺族厚生年金の受給権者である妻が、被保険者又は被保険者であった者の死亡について遺族基礎年金の支給を受けることができるときは、その間、中高齢寡婦加算は支給が停止される。 オ 経過的寡婦加算が加算された遺族厚生年金の受給権者である妻が、障害基礎年金の受給権を有し、当該障害基礎年金の支給がされているときは、その間、経過的寡婦加算は支給が停止される。 (出典)第55回(令和5年度)社会保険労務士試験 択一式 厚生年金保険法 問4/全国社会保険労務士会連合会試験センター
解説
正しいものの数を数える問題で、正答はD(四つ)。誤っているのはウだけです。 ウは誤り。2以上の事業所に使用される場合、各事業主が負担すべき標準賞与額に係る保険料の額は、按分した割合を「その被保険者の保険料の半額」に乗じて求めます。設問は「保険料の額」に乗じるとしており、労使折半の半額という部分が抜けています。保険料の全額を事業主が按分して負担することになってしまう書きぶりです。 アは正しい。被保険者期間は資格取得月から資格喪失月の前月までです。 イは正しい。在職老齢年金の対象になる「70歳以上の使用される者」からは適用除外に該当する者が外れるので、支給停止の対象になりません。 エは正しい。中高齢寡婦加算は、妻が同じ死亡について遺族基礎年金を受けられる間は支給停止されます。 オは正しい。経過的寡婦加算は、妻が障害基礎年金の受給権を有し、その障害基礎年金が支給されている間は支給停止されます。 ▶ テキスト: 厚生年金保険法「保険料の額・免除・納付」「遺族厚生年金の額と2つの寡婦加算」
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