厚生年金保険法令和7年度第1問
令和7年度 第1問 解説
問題文
▼ 次の問いに答えてください。 〔問 1〕 厚生年金保険法に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (出典)第57回(令和7年度)社会保険労務士試験 択一式 厚生年金保険法 問1/全国社会保険労務士会連合会試験センター
A年金の支給は、年金を支給すべき事由が生じた月の翌月から始め、権利が消滅した月で終わる。
B適用事業所である甲に使用されていた被保険者乙は、令和7年4月1日に甲に使用されなくなったが、同日、別の適用事業所である丙に使用されるに至り、被保険者資格の得喪が生じた。この場合、乙の甲での被保険者資格は令和7年4月1日に喪失し、乙は同日に丙での被保険者資格を取得する。
C厚生労働大臣は、被保険者の資格に関する決定に関し、必要があると認めるときは、適用事業所の事業主又は被保険者に対して、文書その他の物件を提出すべきことを命じることができる。正解
D老齢厚生年金の受給権者が、その受給権を取得した当時、加給年金額の加算の対象となる配偶者及び1人の子がいたが、受給権を取得した2年後に第2子が誕生した。この場合、当該第2子(受給権者によって生計を維持しているものとする。)については加給年金額の加算の対象とはならない。
E障害等級2級に該当する障害厚生年金の受給権者が、更に障害厚生年金の受給権を取得した。この場合、新たに取得した障害厚生年金が厚生年金保険法第54条第1項(障害補償による支給停止)の規定によりその支給を停止すべきものであるときは、その停止すべき期間、その者に対して従前の障害厚生年金が支給される。
解説
誤っているものを選ぶ問題で、正答はC。文書その他の物件の提出を命じる相手は事業主です。被保険者本人に提出を命ずる規定はありません。被保険者に対しては、受給権者としての届出や診断の受診を求める形で働きかけます。 Aは正しい。年金は支給事由が生じた月の翌月から始まり、権利が消滅した月で終わります。 Bは正しい。同じ日に一方を辞めて他方に使用されるに至ったときは、その日に前の資格を喪失し、同じ日に次の資格を取得します。空白は生じません。 Dは正しい。老齢厚生年金の加給年金額の対象になるのは、受給権を取得した当時に生計を維持していた配偶者や子です。あとから生まれた子は対象になりません。 Eは正しい。新たに取得した障害厚生年金が労災の障害補償を理由に支給停止される間は、従前の障害厚生年金が支給されます。併合したせいで何も受け取れなくなることを防ぐ仕組みです。 ▶ テキスト: 厚生年金保険法「支給期間・未支給・併給の調整」「加給年金額と3つの特例」「障害厚生年金の支給停止と失権」
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