令和4年度(2022年度)労働者災害補償保険法
全15問の解説
第1問
▼ 次の問いに答えてください。 〔問 1〕 「血管病変等を著しく増悪させる業務による脳血管疾患及び虚血性心疾患等の認定基準(令和3年9月14日付け基発0914第1号)」に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 (出典)第54回(令和4年度)社会保険労務士試験 択一式 労働者災害補償保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。) 問1/全国社会保険労務士会連合会試験センター
正解:C
第2問
▼ 次の問いに答えてください。 〔問 2〕 労災保険法施行規則第33条に定める労災就学援護費に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (出典)第54回(令和4年度)社会保険労務士試験 択一式 労働者災害補償保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。) 問2/全国社会保険労務士会連合会試験センター
正解:E
第3問
▼ 次の問いに答えてください。 〔問 3〕 厚生労働省令で定める数以下の労働者を使用する事業の事業主で、労働保険徴収法第33条第3項の労働保険事務組合に同条第1項の労働保険事務の処理を委託するものである者(事業主が法人その他の団体であるときは、代表者)は労災保険に特別加入することができるが、労災保険法第33条第1号の厚生労働省令で定める数以下の労働者を使用する事業の事業主に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 (出典)第54回(令和4年度)社会保険労務士試験 択一式 労働者災害補償保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。) 問3/全国社会保険労務士会連合会試験センター
正解:D
第4問
▼ 次の問いに答えてください。 〔問 4〕 業務災害に関する次の記述のうち、正しいものはいくつあるか。 ア 工場に勤務する労働者が、作業終了後に更衣を済ませ、班長に挨拶して職場を出て、工場の階段を降りる途中に足を踏み外して転落して負傷した場合、業務災害と認められる。 イ 日雇労働者が工事現場での一日の作業を終えて、人員点呼、器具の点検の後、現場責任者から帰所を命じられ、器具の返還と賃金受領のために事業場事務所へと村道を歩き始めた時、交通事故に巻き込まれて負傷した場合、業務災害と認められる。 ウ 海岸道路の開設工事の作業に従事していた労働者が、12時に監督者から昼食休憩の指示を受け、遠く離れた休憩施設ではなく、いつもどおり、作業場のすぐ近くの崖下の日陰の平らな場所で同僚と昼食をとっていた時に、崖を落下してきた岩石により負傷した場合、業務災害と認められる。 エ 仕事で用いるトラックの整備をしていた労働者が、ガソリンの出が悪いため、トラックの下にもぐり、ガソリンタンクのコックを開いてタンクの掃除を行い、その直後に職場の喫煙所でたばこを吸うため、マッチに点火した瞬間、ガソリンのしみこんだ被服に引火し火傷を負った場合、業務災害と認められる。 オ 鉄道事業者の乗客係の労働者が、T駅発N駅行きの列車に乗車し、折り返しのT駅行きの列車に乗車することとなっており、N駅で帰着点呼を受けた後、指定された宿泊所に赴き、数名の同僚と飲酒・雑談ののち就寝し、起床後、宿泊所に食事の設備がないことから、食事をとるために、同所から道路に通じる石段を降りる途中、足を滑らせて転倒し、負傷した場合、業務災害と認められる。 (出典)第54回(令和4年度)社会保険労務士試験 択一式 労働者災害補償保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。) 問4/全国社会保険労務士会連合会試験センター
正解:E
第5問
▼ 次の問いに答えてください。 〔問 5〕 労働者が、就業に関し、住居と就業の場所との間の往復を、合理的な経路及び方法により行うことによる負傷、疾病、障害又は死亡は、通勤災害に当たるが、この「住居」、「就業の場所」に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (出典)第54回(令和4年度)社会保険労務士試験 択一式 労働者災害補償保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。) 問5/全国社会保険労務士会連合会試験センター
正解:B
第6問
▼ 次の問いに答えてください。 〔問 6〕 通勤災害に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 (出典)第54回(令和4年度)社会保険労務士試験 択一式 労働者災害補償保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。) 問6/全国社会保険労務士会連合会試験センター
正解:D
第7問
▼ 次の問いに答えてください。 〔問 7〕 業務起因性が認められる傷病が一旦治ゆと認定された後に「再発」した場合は、保険給付の対象となるが、「再発」であると認定する要件として次のアからエの記述のうち、正しいものの組合せは、後記AからEまでのうちどれか。 ア 当初の傷病と「再発」とする症状の発現との間に医学的にみて相当因果関係が認められること イ 当初の傷病の治ゆから「再発」とする症状の発現までの期間が3年以内であること ウ 療養を行えば、「再発」とする症状の改善が期待できると医学的に認められること エ 治ゆ時の症状に比べ「再発」時の症状が増悪していること (出典)第54回(令和4年度)社会保険労務士試験 択一式 労働者災害補償保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。) 問7/全国社会保険労務士会連合会試験センター
正解:D
第8問
▼ 次の問いに答えてください。 〔問 8〕 労働保険の保険料の徴収等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (出典)第54回(令和4年度)社会保険労務士試験 択一式 労働者災害補償保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。) 問8/全国社会保険労務士会連合会試験センター
正解:E
第9問
▼ 次の問いに答えてください。 〔問 9〕 労災保険のいわゆるメリット制に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 (出典)第54回(令和4年度)社会保険労務士試験 択一式 労働者災害補償保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。) 問9/全国社会保険労務士会連合会試験センター
正解:A
第10問
▼ 次の問いに答えてください。 〔問 10〕 労働保険の保険料の徴収等に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 (出典)第54回(令和4年度)社会保険労務士試験 択一式 労働者災害補償保険法(労働保険の保険料の徴収等に関する法律を含む。) 問10/全国社会保険労務士会連合会試験センター
正解:B
第2問 空欄A
▼ 空欄 A に入る語句を選んでください。 〔問 2〕 次の文中の の部分を選択肢の中の最も適切な語句で埋め、完全 な文章とせよ。 1 業務災害により既に1下肢を1センチメートル短縮していた(13級の 8)者が、業務災害により新たに同一下肢を3センチメートル短縮(10級 の7)し、かつ1手の小指を失った(12級の8の2)場合の障害等級は A 級であり、新たな障害につき給付される障害補償の額は給付基 礎日額の B 日分である。 なお、8級の障害補償の額は給付基礎日額の503日分、9級は391日 分、10級は302日分、11級は223日分、12級は156日分、13級は101日 分である。 2 最高裁判所は、中小事業主が労災保険に特別加入する際に成立する保険 関係について、次のように判示している(作題に当たり一部改変)。 労災保険法(以下「法」という。)が定める中小事業主の特別加入の制度 は、労働者に関し成立している労災保険の保険関係(以下「保険関係」とい う。)を前提として、当該保険関係上、中小事業主又はその代表者を C とみなすことにより、当該中小事業主又はその代表者に対する 法の適用を可能とする制度である。そして、法第3条第1項、労働保険徴 収法第3条によれば、保険関係は、労働者を使用する事業について成立す るものであり、その成否は当該事業ごとに判断すべきものであるところ、 同法第4条の2第1項において、保険関係が成立した事業の事業主による 政府への届出事項の中に「事業の行われる場所」が含まれており、また、労 働保険徴収法施行規則第16条第1項に基づき労災保険率の適用区分であ る同施行規則別表第1所定の事業の種類の細目を定める労災保険率適用事 業細目表において、同じ建設事業に附帯して行われる事業の中でも当該建 設事業の現場内において行われる事業とそうでない事業とで適用される労 災保険率の区別がされているものがあることなどに鑑みると、保険関係の 成立する事業は、主として場所的な独立性を基準とし、当該一定の場所に おいて一定の組織の下に相関連して行われる作業の一体を単位として区分 されるものと解される。そうすると、土木、建築その他の工作物の建設、 改造、保存、修理、変更、破壊若しくは解体又はその準備の事業(以下「建 設の事業」という。)を行う事業主については、個々の建設等の現場におけ る建築工事等の業務活動と本店等の事務所を拠点とする営業、経営管理そ の他の業務活動とがそれぞれ別個の事業であって、それぞれその業務の中 に D を前提に、各別に保険関係が成立するものと解される。 したがって、建設の事業を行う事業主が、その使用する労働者を個々の 建設等の現場における事業にのみ従事させ、本店等の事務所を拠点とする 営業等の事業に従事させていないときは、営業等の事業につき保険関係の 成立する余地はないから、営業等の事業について、当該事業主が特別加入 の承認を受けることはできず、 E に起因する事業主又はその代表 者の死亡等に関し、その遺族等が法に基づく保険給付を受けることはでき ないものというべきである。 (出典)第54回(令和4年度)社会保険労務士試験 選択式 問2/全国社会保険労務士会連合会試験センター
正解:②
第2問 空欄B
▼ 空欄 B に入る語句を選んでください。 〔問 2〕 次の文中の の部分を選択肢の中の最も適切な語句で埋め、完全 な文章とせよ。 1 業務災害により既に1下肢を1センチメートル短縮していた(13級の 8)者が、業務災害により新たに同一下肢を3センチメートル短縮(10級 の7)し、かつ1手の小指を失った(12級の8の2)場合の障害等級は A 級であり、新たな障害につき給付される障害補償の額は給付基 礎日額の B 日分である。 なお、8級の障害補償の額は給付基礎日額の503日分、9級は391日 分、10級は302日分、11級は223日分、12級は156日分、13級は101日 分である。 2 最高裁判所は、中小事業主が労災保険に特別加入する際に成立する保険 関係について、次のように判示している(作題に当たり一部改変)。 労災保険法(以下「法」という。)が定める中小事業主の特別加入の制度 は、労働者に関し成立している労災保険の保険関係(以下「保険関係」とい う。)を前提として、当該保険関係上、中小事業主又はその代表者を C とみなすことにより、当該中小事業主又はその代表者に対する 法の適用を可能とする制度である。そして、法第3条第1項、労働保険徴 収法第3条によれば、保険関係は、労働者を使用する事業について成立す るものであり、その成否は当該事業ごとに判断すべきものであるところ、 同法第4条の2第1項において、保険関係が成立した事業の事業主による 政府への届出事項の中に「事業の行われる場所」が含まれており、また、労 働保険徴収法施行規則第16条第1項に基づき労災保険率の適用区分であ る同施行規則別表第1所定の事業の種類の細目を定める労災保険率適用事 業細目表において、同じ建設事業に附帯して行われる事業の中でも当該建 設事業の現場内において行われる事業とそうでない事業とで適用される労 災保険率の区別がされているものがあることなどに鑑みると、保険関係の 成立する事業は、主として場所的な独立性を基準とし、当該一定の場所に おいて一定の組織の下に相関連して行われる作業の一体を単位として区分 されるものと解される。そうすると、土木、建築その他の工作物の建設、 改造、保存、修理、変更、破壊若しくは解体又はその準備の事業(以下「建 設の事業」という。)を行う事業主については、個々の建設等の現場におけ る建築工事等の業務活動と本店等の事務所を拠点とする営業、経営管理そ の他の業務活動とがそれぞれ別個の事業であって、それぞれその業務の中 に D を前提に、各別に保険関係が成立するものと解される。 したがって、建設の事業を行う事業主が、その使用する労働者を個々の 建設等の現場における事業にのみ従事させ、本店等の事務所を拠点とする 営業等の事業に従事させていないときは、営業等の事業につき保険関係の 成立する余地はないから、営業等の事業について、当該事業主が特別加入 の承認を受けることはできず、 E に起因する事業主又はその代表 者の死亡等に関し、その遺族等が法に基づく保険給付を受けることはでき ないものというべきである。 (出典)第54回(令和4年度)社会保険労務士試験 選択式 問2/全国社会保険労務士会連合会試験センター
正解:⑦
第2問 空欄C
▼ 空欄 C に入る語句を選んでください。 〔問 2〕 次の文中の の部分を選択肢の中の最も適切な語句で埋め、完全 な文章とせよ。 1 業務災害により既に1下肢を1センチメートル短縮していた(13級の 8)者が、業務災害により新たに同一下肢を3センチメートル短縮(10級 の7)し、かつ1手の小指を失った(12級の8の2)場合の障害等級は A 級であり、新たな障害につき給付される障害補償の額は給付基 礎日額の B 日分である。 なお、8級の障害補償の額は給付基礎日額の503日分、9級は391日 分、10級は302日分、11級は223日分、12級は156日分、13級は101日 分である。 2 最高裁判所は、中小事業主が労災保険に特別加入する際に成立する保険 関係について、次のように判示している(作題に当たり一部改変)。 労災保険法(以下「法」という。)が定める中小事業主の特別加入の制度 は、労働者に関し成立している労災保険の保険関係(以下「保険関係」とい う。)を前提として、当該保険関係上、中小事業主又はその代表者を C とみなすことにより、当該中小事業主又はその代表者に対する 法の適用を可能とする制度である。そして、法第3条第1項、労働保険徴 収法第3条によれば、保険関係は、労働者を使用する事業について成立す るものであり、その成否は当該事業ごとに判断すべきものであるところ、 同法第4条の2第1項において、保険関係が成立した事業の事業主による 政府への届出事項の中に「事業の行われる場所」が含まれており、また、労 働保険徴収法施行規則第16条第1項に基づき労災保険率の適用区分であ る同施行規則別表第1所定の事業の種類の細目を定める労災保険率適用事 業細目表において、同じ建設事業に附帯して行われる事業の中でも当該建 設事業の現場内において行われる事業とそうでない事業とで適用される労 災保険率の区別がされているものがあることなどに鑑みると、保険関係の 成立する事業は、主として場所的な独立性を基準とし、当該一定の場所に おいて一定の組織の下に相関連して行われる作業の一体を単位として区分 されるものと解される。そうすると、土木、建築その他の工作物の建設、 改造、保存、修理、変更、破壊若しくは解体又はその準備の事業(以下「建 設の事業」という。)を行う事業主については、個々の建設等の現場におけ る建築工事等の業務活動と本店等の事務所を拠点とする営業、経営管理そ の他の業務活動とがそれぞれ別個の事業であって、それぞれその業務の中 に D を前提に、各別に保険関係が成立するものと解される。 したがって、建設の事業を行う事業主が、その使用する労働者を個々の 建設等の現場における事業にのみ従事させ、本店等の事務所を拠点とする 営業等の事業に従事させていないときは、営業等の事業につき保険関係の 成立する余地はないから、営業等の事業について、当該事業主が特別加入 の承認を受けることはできず、 E に起因する事業主又はその代表 者の死亡等に関し、その遺族等が法に基づく保険給付を受けることはでき ないものというべきである。 (出典)第54回(令和4年度)社会保険労務士試験 選択式 問2/全国社会保険労務士会連合会試験センター
正解:⑱
第2問 空欄D
▼ 空欄 D に入る語句を選んでください。 〔問 2〕 次の文中の の部分を選択肢の中の最も適切な語句で埋め、完全 な文章とせよ。 1 業務災害により既に1下肢を1センチメートル短縮していた(13級の 8)者が、業務災害により新たに同一下肢を3センチメートル短縮(10級 の7)し、かつ1手の小指を失った(12級の8の2)場合の障害等級は A 級であり、新たな障害につき給付される障害補償の額は給付基 礎日額の B 日分である。 なお、8級の障害補償の額は給付基礎日額の503日分、9級は391日 分、10級は302日分、11級は223日分、12級は156日分、13級は101日 分である。 2 最高裁判所は、中小事業主が労災保険に特別加入する際に成立する保険 関係について、次のように判示している(作題に当たり一部改変)。 労災保険法(以下「法」という。)が定める中小事業主の特別加入の制度 は、労働者に関し成立している労災保険の保険関係(以下「保険関係」とい う。)を前提として、当該保険関係上、中小事業主又はその代表者を C とみなすことにより、当該中小事業主又はその代表者に対する 法の適用を可能とする制度である。そして、法第3条第1項、労働保険徴 収法第3条によれば、保険関係は、労働者を使用する事業について成立す るものであり、その成否は当該事業ごとに判断すべきものであるところ、 同法第4条の2第1項において、保険関係が成立した事業の事業主による 政府への届出事項の中に「事業の行われる場所」が含まれており、また、労 働保険徴収法施行規則第16条第1項に基づき労災保険率の適用区分であ る同施行規則別表第1所定の事業の種類の細目を定める労災保険率適用事 業細目表において、同じ建設事業に附帯して行われる事業の中でも当該建 設事業の現場内において行われる事業とそうでない事業とで適用される労 災保険率の区別がされているものがあることなどに鑑みると、保険関係の 成立する事業は、主として場所的な独立性を基準とし、当該一定の場所に おいて一定の組織の下に相関連して行われる作業の一体を単位として区分 されるものと解される。そうすると、土木、建築その他の工作物の建設、 改造、保存、修理、変更、破壊若しくは解体又はその準備の事業(以下「建 設の事業」という。)を行う事業主については、個々の建設等の現場におけ る建築工事等の業務活動と本店等の事務所を拠点とする営業、経営管理そ の他の業務活動とがそれぞれ別個の事業であって、それぞれその業務の中 に D を前提に、各別に保険関係が成立するものと解される。 したがって、建設の事業を行う事業主が、その使用する労働者を個々の 建設等の現場における事業にのみ従事させ、本店等の事務所を拠点とする 営業等の事業に従事させていないときは、営業等の事業につき保険関係の 成立する余地はないから、営業等の事業について、当該事業主が特別加入 の承認を受けることはできず、 E に起因する事業主又はその代表 者の死亡等に関し、その遺族等が法に基づく保険給付を受けることはでき ないものというべきである。 (出典)第54回(令和4年度)社会保険労務士試験 選択式 問2/全国社会保険労務士会連合会試験センター
正解:⑲
第2問 空欄E
▼ 空欄 E に入る語句を選んでください。 〔問 2〕 次の文中の の部分を選択肢の中の最も適切な語句で埋め、完全 な文章とせよ。 1 業務災害により既に1下肢を1センチメートル短縮していた(13級の 8)者が、業務災害により新たに同一下肢を3センチメートル短縮(10級 の7)し、かつ1手の小指を失った(12級の8の2)場合の障害等級は A 級であり、新たな障害につき給付される障害補償の額は給付基 礎日額の B 日分である。 なお、8級の障害補償の額は給付基礎日額の503日分、9級は391日 分、10級は302日分、11級は223日分、12級は156日分、13級は101日 分である。 2 最高裁判所は、中小事業主が労災保険に特別加入する際に成立する保険 関係について、次のように判示している(作題に当たり一部改変)。 労災保険法(以下「法」という。)が定める中小事業主の特別加入の制度 は、労働者に関し成立している労災保険の保険関係(以下「保険関係」とい う。)を前提として、当該保険関係上、中小事業主又はその代表者を C とみなすことにより、当該中小事業主又はその代表者に対する 法の適用を可能とする制度である。そして、法第3条第1項、労働保険徴 収法第3条によれば、保険関係は、労働者を使用する事業について成立す るものであり、その成否は当該事業ごとに判断すべきものであるところ、 同法第4条の2第1項において、保険関係が成立した事業の事業主による 政府への届出事項の中に「事業の行われる場所」が含まれており、また、労 働保険徴収法施行規則第16条第1項に基づき労災保険率の適用区分であ る同施行規則別表第1所定の事業の種類の細目を定める労災保険率適用事 業細目表において、同じ建設事業に附帯して行われる事業の中でも当該建 設事業の現場内において行われる事業とそうでない事業とで適用される労 災保険率の区別がされているものがあることなどに鑑みると、保険関係の 成立する事業は、主として場所的な独立性を基準とし、当該一定の場所に おいて一定の組織の下に相関連して行われる作業の一体を単位として区分 されるものと解される。そうすると、土木、建築その他の工作物の建設、 改造、保存、修理、変更、破壊若しくは解体又はその準備の事業(以下「建 設の事業」という。)を行う事業主については、個々の建設等の現場におけ る建築工事等の業務活動と本店等の事務所を拠点とする営業、経営管理そ の他の業務活動とがそれぞれ別個の事業であって、それぞれその業務の中 に D を前提に、各別に保険関係が成立するものと解される。 したがって、建設の事業を行う事業主が、その使用する労働者を個々の 建設等の現場における事業にのみ従事させ、本店等の事務所を拠点とする 営業等の事業に従事させていないときは、営業等の事業につき保険関係の 成立する余地はないから、営業等の事業について、当該事業主が特別加入 の承認を受けることはできず、 E に起因する事業主又はその代表 者の死亡等に関し、その遺族等が法に基づく保険給付を受けることはでき ないものというべきである。 (出典)第54回(令和4年度)社会保険労務士試験 選択式 問2/全国社会保険労務士会連合会試験センター
正解:⑨