ひとことで言うと
15歳以上人口のうち就業者と完全失業者を合わせたものです。働く意思のない人は入りません。
解説
労働力人口とは、15歳以上人口のうち就業者と完全失業者を合わせたものをいいます。総務省が行う労働力調査で用いられる用語で、これに含まれない者が非労働力人口です。
くわしく解説
全体の構造は次のようになります。
15歳以上人口
・労働力人口
・就業者 → 自営業主・家族従業者/雇用者
・完全失業者
・非労働力人口
完全失業者とは、次の3つのいずれにも該当する者をいいます。
❶就業者ではなく、仕事がなくて調査週間中に少しも仕事をしなかった者
❷仕事があればすぐに就くことができる者
❸調査週間中に就職活動を行っていた者
「いずれにも」なので3つすべてを満たす必要があります。ひとつでも欠ければ完全失業者ではありません。働く意思がなければ❸を満たさず、介護などですぐに働けなければ❷を満たさず、週に数時間でも働けば❶を満たさないため就業者になります。
完全失業率は、完全失業者数を労働力人口で除して求めます。分母が15歳以上人口ではない点に注意が必要です。
関連する指標も押さえておきます。
・有効求人倍率 … 有効期間内(原則として公共職業安定所に申し込んだ月を含めて3か月有効)の有効求職者数に対する有効求人数の割合。1以上だと景気は良好
・実質賃金 … 名目賃金をその時点での物価水準で除した、実際の購買力を示す賃金
・労働組合の推定組織率 … 単一労働組合の組合員数を労働力調査(6月分)の雇用者数で除して算出する
推定組織率の分母は雇用者数であって労働力人口ではありません。組合を作るのは雇われている人だからです。
M字型カーブも用語として問われます。年齢階級別の女性の労働力人口比率の推移が示す曲線のことで、出産、育児期に低下し育児終了後に高まる傾向がみられますが、近年では女性の労働力率の上昇に伴い、その曲線がM字から台形に近づきつつあるといわれています。
具体例で考えよう
求職活動をしていない専業主婦は完全失業者ではなく、非労働力人口に入ります。
試験対策ポイント
労働力人口は15歳以上人口のうち就業者と完全失業者を合わせたもの。完全失業者は❶就業者ではなく調査週間中に少しも仕事をしなかった者❷仕事があればすぐに就くことができる者❸調査週間中に就職活動を行っていた者のいずれにも該当する者。推定組織率の分母は労働力調査(6月分)の雇用者数
関連法令
労働力調査(総務省)
関連用語
「労務管理その他の労働に関する一般常識」の他の用語
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