ひとことで言うと
社会保険の性格を表す言葉です。貧困になってから助ける公的扶助は「救貧的」といいます。
解説
防貧的所得保障とは、社会保険の性格を表す言葉で、一般的に貧困の原因となる疾病、障害、家族の死亡、老齢などの保険事故に対し、予防的に所得保障を行うものをいいます。これに対し、公的扶助は救貧的所得保障といわれます。
くわしく解説
社会保障は次の5つに分類できます。
❶社会保険
❷公的扶助
❸公衆衛生及び医療
❹社会福祉
❺社会手当
それぞれの中身は次のとおりです。
社会保険 … 貧困の原因となる疾病、障害、家族の死亡、老齢などの保険事故に対し、予防的に所得保障を行うもの(防貧的所得保障)。原則として、保険加入者の拠出する保険料によって制度を運営する
公的扶助 … 所得を喪失し生活の保障を現実に必要とする者に対し給付を行うもの(救貧的所得保障)。生活保護がその中心的役割を担い、財源のすべてが税金によって賄われる
公衆衛生及び医療 … 法定伝染病、結核、精神病など、放置すれば社会生活に重大な影響を及ぼす疾病に対して、特別の立法や制度によって予防や治療が公費(税金)で行われる
社会福祉 … 心身にハンディキャップがあるため社会生活ができにくい状態にある人々が、一般的な社会生活をできるようにする措置や援助
社会手当 … 児童手当のように家計の中において一定の支出が必要とされるときに、それに応じて現金を支給するもの
「防」と「救」という漢字がそのまま意味を表しています。貧困になる前に手を打つのが防貧、貧困になってから助けるのが救貧です。
財源の軸でも対になります。社会保険は原則として保険料、公的扶助は財源のすべてが税金です。ただし社会保険にも国庫負担が入ります。基礎年金拠出金の2分の1、国民健康保険の療養の給付等に係る100分の32、介護保険と後期高齢者医療の公費50%などがそれに当たります。
生活保護を受けている世帯に属する者が国民健康保険の適用除外とされていたのは、この2つが役割を分担しているためです。
具体例で考えよう
働けなくなる前から保険料を納めて備えるのが防貧、実際に生活できなくなった人に生活保護を出すのが救貧です。
試験対策ポイント
社会保障は社会保険・公的扶助・公衆衛生及び医療・社会福祉・社会手当の5つに分類できる。社会保険は保険事故に対し予防的に所得保障を行う防貧的所得保障で原則として保険料により運営し、公的扶助は所得を喪失し生活の保障を現実に必要とする者に給付を行う救貧的所得保障で財源のすべてが税金
関連法令
—(社会保障制度の分類)
関連用語
「社会保険に関する一般常識」の他の用語
独学で社労士合格を目指すなら
独学でも合格をつかみ取れる!
動画・テキスト・過去問・図解まですべて網羅!
予備校代の1/10以下で、独学の不安をまるごと解決できます

無料登録後、アカウントページからかんたんにプレミアムへ切り替えられるよ。解説動画・テキストPDF・過去問演習まで全機能が使い放題になるの!
全10科目の解説動画が見放題!連続再生・科目別・ブックマーク再生でスキマ時間に効率よく学べます。プレミアム限定
択一式・選択式の年度別/科目別演習が無制限!何度も解きなおせます。マイページで苦手管理もばっちり。プレミアム限定
節ごとの解説動画とテキストPDFで、通勤中もオフラインで復習できる。図解つきでイメージが残る。プレミアム限定
科目別テキストPDFダウンロード可能!ダウンロード後は半永久的に利用可能で、印刷して好きな使い方で学べます。プレミアム限定