社会保険労務士試験の重要用語
管理監督者
労働基準法労務管理について経営者と一体的な立場にある人です。労働時間・休憩・休日の規定が適用されませんが、深夜の割増賃金と年次有給休暇は適用されます。
災害補償
労働基準法業務上の負傷・疾病について、使用者に過失がなくても補償させる制度です。この無過失責任の考え方が労災保険制度の原点になっています。
最低年齢
労働基準法中学卒業年度末までの児童は原則として働かせられません。例外は13歳以上の軽易な労働と、13歳未満でも認められる映画・演劇の子役です。
裁量労働制
労働基準法仕事の進め方や時間配分を本人に任せる働き方です。省令で定められた専門職向けの専門業務型と、経営の企画業務向けの企画業務型があり、手続が大きく違います。
36協定
労働基準法残業や休日出勤を適法にするための労使協定です。締結だけでは足りず、労働基準監督署へ届け出てはじめて効力が生じます。
産前産後休業
労働基準法産前は請求すれば6週間(多胎は14週間)休め、産後は請求がなくても8週間は就業禁止です。産後6週間までは本人が働きたいと言っても働かせられません。
時季指定権
労働基準法年次有給休暇をいつ取るかを労働者が決める権利です。ただし同じ言葉で、会社が年5日を指定する義務のことも指すので区別が必要です。
時季変更権
労働基準法労働者が指定した年休の日を、会社が別の日にずらすことができる権利です。使えるのは「事業の正常な運営を妨げる場合」に限られます。
就業規則
労働基準法職場のルールブックです。常時10人以上の労働者を使用する事業場では作成と労働基準監督署長への届出が義務づけられます。
使用者
労働基準法事業主だけでなく、経営担当者や、労働者に関する事項について事業主のために行為をするすべての者を含みます。役職名ではなく権限の実態で判断します。
生理休暇
労働基準法生理日の就業が著しく困難な女性が請求したときに与える休暇です。就業規則で「月2日まで」のように日数を制限することはできません。
退職時等の証明
労働基準法退職する労働者が証明書を請求したら、使用者は遅滞なく交付しなければなりません。本人が請求していない事項を書き加えることはできません。
男女同一賃金の原則
労働基準法女性であることを理由とする賃金差別を禁じる原則です。守備範囲は賃金だけで、配置や昇進の性差別は男女雇用機会均等法が扱います。
中間搾取の排除
労働基準法他人の就業に介入して利益を得る、いわゆるピンハネを禁じる規定です。主語が「使用者」ではなく「何人も」である点が特徴です。
賃金
労働基準法名称を問わず、労働の対償として使用者が労働者に支払うすべてのものをいいます。お祝い金でも支給条件が明確に決まっていれば賃金になります。
賃金支払の5原則
労働基準法賃金は「通貨で・直接本人に・全額を・毎月1回以上・一定の期日に」支払わなければならないという労基法24条のルールです。それぞれに例外があり、例外の根拠がどれかが問われます。
賠償予定の禁止
労働基準法「辞めたら違約金50万円」のように、契約違反の場合の賠償額をあらかじめ決めておくことを禁じるルールです。実際に生じた損害の賠償請求まで禁止されるわけではありません。
非常時払
労働基準法出産や病気、災害などで急にお金が必要になったとき、給料日前でも既に働いた分の賃金を請求できる制度です。前借りとは違います。
付加金
労働基準法解雇予告手当や割増賃金などを払わなかった使用者に対し、裁判所が未払金と同額の支払いを命じられる制度です。実質的な倍返しになります。
振替休日
労働基準法あらかじめ休日と労働日を入れ替えることです。事前に振り替えれば休日労働にならず割増賃金は不要ですが、事後に休ませる「代休」では割増が必要です。
フレックスタイム制
労働基準法始業時刻と終業時刻を労働者が自分で決められる制度です。清算期間は最長3か月で、1か月を超える場合は月ごとの週平均50時間という歯止めがかかります。
平均賃金
労働基準法直近3か月の賃金総額を、その期間の暦日数で割って出す1日当たりの賃金です。解雇予告手当や休業手当など、5つの場面でだけ使われます。
変形労働時間制
労働基準法繁忙期は長く、閑散期は短く働かせ、平均して法定労働時間に収める制度です。1か月単位・フレックス・1年単位・1週間単位の4種類があります。
法定労働時間
労働基準法労働基準法が定める労働時間の上限で、原則は1週間40時間・1日8時間です。会社が独自に定める所定労働時間とは区別します。
労使協定
労働基準法事業場の過半数労働組合(ないときは過半数代表者)と使用者が結ぶ書面の協定です。原則として罰を免れる効力しかなく、労働者に義務を負わせる力はありません。
労働基準監督官
労働基準法事業場への立入検査や関係者への尋問を行う国家公務員です。労基法違反の罪については司法警察官としての職務も行います。
労働時間
労働基準法労働者が使用者の指揮命令下に置かれている時間をいいます。就業規則にどう書いてあるかではなく、実態で客観的に決まります。
労働者
労働基準法職業の種類を問わず、事業に使用され賃金を支払われる者をいいます。契約の名前や肩書きではなく、使用従属関係があるかどうかで判断されます。
労働条件の明示
労働基準法契約を結ぶとき、使用者は労働条件を示さなければなりません。必ず示す絶対的明示事項は原則として書面の交付が必要です。